ブラック研究室

T大生物系のブラック研究室について

生物系のブラック研究室について【Part3】

最後です。ここまで読んで、なんでそんなブラック研究室なのに辞めないの?なんで研究室を変えないの?そもそもなんで院にいったの?などと思うかもしれません。それらに答えて行きたいと思います。

 

なんで院に進んだの?

➡理系で、研究職につきたかったから院に進みました。現状として、修士号をとらないと研究職として就職できません。

 

なんで最初にブラックだと見極められなかったの?

➡そもそも別の研究室を志願していたのですが、くじ引きでブラック研究室の配属になってしまいました。3年の終わりに配属になり、院試験が終わる9月ごろまでは研究室に行く義務がないので、研究室のブラックさがわかりませんでした。卒論研究を初めて、違和感を覚えつつも、学部生にはまだ甘く、進学して本格的ブラックを経験し、気づいた頃にはもう遅かったのです。

 

研究室を変えればよかったのでは?

➡そもそも「研究室を変えることができる」ということを知ったのはかなり手遅れになってからでした。修士1年のはじめに危機感を覚えて、学生相談所やアカハラ相談所を訪れましたが、「研究室を変えるなんで無理。耐えろ、我慢しろ、それは普通」などと言われて、納得してしまいました。結局、研究室を変えられると知ったのは、就活もはじまったM1の冬、うつ病が悪化したあげく、研究室内で自殺未遂し、それを相談員に話した所、やっと「実は研究室を変えられるようにしてあげられるけど」と言われました。遅い!遅すぎる!就活も始まって、内定もかろうじて一つもらっていて、いまさら留年のリスクを抱えて研究室を変えるわけにはいきませんでした。

 

自分から積極的に環境を改善できなかったのか?

➡上に述べたように、恥ずかしながら研究室内で自殺未遂をはかりました。その頃は、実にささいなこと(地雷)で先生に何度も説教されたり、指導を頼んでも受けられず研究が進まなかったり、就活を目前にして研究成果のなさに絶望したり、いろいろと落ち込んでいました。深夜に自殺を計り、通りかかった別の研究室の教授に止められました。しかし、要因の多くが研究室にあり、自殺未遂したことを教員らが知っているにも関わらず、私にはなんの声もかけられず、腫れ物扱いとなりました。前からそういう人たちであると知っていたため、特に驚きませんでしたが、内部の人間はすでに腐っているため、彼らを変えて行くことは難しいと思いました。

➡また、外部から変えて行く方法も検討しました。命をかけて初めて、アカハラ相談員が建設的なアドバイスをくれましたが、それでも変わらないと行けないのは私であり、教授ではないと言われました。「教授に注意する制度はないので注意できない」といわれました。制度がないから、無理。まさに公務員クオリティです。おそらく、実際に人が死んでも、彼らは教授らを守り続けるでしょう。制度がないから。アカハラ相談室以外にも学生相談室とも交渉を試みましたが、彼らもやはり「セクハラ以外は証拠なしに注意できない」。証拠というのはつまり、写真や録音などです。しかも、アカハラが明らかなものではなくては行けない。いまさら集めろと・・・。労働基準監督署なみに働かない人たちです。当時、気力がなくなっていた私は、ここで力つきて断念してしまいました。

 

そんなんでよく卒業できたね

➡当研究室には、指導どころか、教授や教員が修士論文をチェックする制度がありません。ですので、私は、裏技を使って卒業しました。本当はいけないことなのでしょうが、他大学で同じ分野で博士に進学している年上の友達がいたので、彼に修士論文を見てもらいました。論文の書き方や、考えのまとめかたを教えてもらい、出来上がった論文を添削してもらい、無事審査通過。かなり危うかったです。友達のいる大学に進学すれば良かったと心底思いました。

 

長くなりましたが、少しでもブラック研究室について知って頂ければ幸いです。